私は昭和40年代生まれで逆子でした。

当時は、逆子矯正も帝王切開も行われる事なく、とても難産で、今では考えられませんが、先生が母のお腹の上に乗って、跳びはねながら私を出したそうです。


出てきた私は、ヘソの緒が首に巻き付いている状態で、産声をあげない仮死産でした。

黄疸も酷く、全身交換輸血をして、暫く保育器に入っていたそうです。


数年後、母がある事に気がつきました。

赤ちゃんは、腕に輪ゴムをしてるようなブヨブヨした感じがありますが、私はそのブヨブヨが、いつまでも経っても取れなかったそうです。


変だと感じ、病院に行って検査した所、身長の伸びが止まっている事が分かりました。

出産時、脳が傷ついたのでしょう。

脳下垂体にある成長ホルモンが、少なくなってしまっていたようです。

病名は【下垂体性小人症 かすいたいせい しょうじんしょう】

現在で言う「成長ホルモン分泌不全性低身長症」でした。

体の均整は取れているものの、このままでは大人になっても130cm位までしか伸びないとの事でしたが、足りなくなった成長ホルモンを補えば身長が伸ばせるとの事で、幼稚園の頃から治療が始まりました。